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第18回「シルバー川柳」入選作品発表

第18回目となります「シルバー川柳」に、今年は7,872作品の応募をいただきました。選考は当協会会員法人ホーム入居者のうち約140名による候補作品への投票及び、協会シルバー川柳選考会で行いました。

選考にご協力いただいた会員法人

㈱延寿館、かんでんライフサポート㈱、㈱共立メンテナンス、近鉄スマイルライフ㈱、㈱神戸健康管理センター、㈱サンライズヴィラ土浦、㈱サンロイヤル新潟、JR九州シニアライフサポート㈱、㈱ソノラス、㈱千葉シルバー福祉研究所、㈱日本ケアリンク、㈱ベネッセスタイルケア、㈱瑞穂会、㈱ゆうらく、㈱陽楽、㈱ロイヤルハウス石岡

下記の20作品を入選作として選出しました。男女比について今年は男性が54%、女性46%と、昨年に比べ、男性の割合が微増しています。従来どおりの「シルバー世代あるある」はもちろん、時事的に話題のキーワードも多く寄せられ、アクティブシニアの皆さんの関心の幅の広さを感じる作品群となりました。(公募期間:平成30年3月1日~6月24日)

入選作品 ★の作者名はペンネーム  ※順不同、敬称略

〇デイサービス「お迎えです」はやめてくれ     相野正(男性・大阪府・68歳・無職)

〇ベンツから乗り換えたのは車椅子         井堀雅子(女性・奈良県・65歳・無職)

〇朝起きて調子いいから医者に行く         小坂安雄(男性・埼玉県・77歳・無職)

〇百年も生きりゃ貯金に先立たれ          川野誠(男性・大分県・46歳・病院職員)

〇仲いいねいいえ夫は杖代わり           佐々木美知子(女性・埼玉県・67歳・無職)

〇「インスタバエ」新種の蝿かと孫に問い      石井丈夫(男性・滋賀県・83歳・無職)

〇うまかった何を食べたか忘れたが         アリス(女性・三重県・52歳・福祉施設職員)★

〇 Siriだけは何度聞いても怒らない      小栗洋介(男性・東京都・32歳・社会福祉士)

〇靴下を立って履くのはE難度           近藤真里子(女性・東京都・56歳・パート)

〇「ご主人は?」「お盆に帰る」と詐欺に言い    川野竹子(女性・群馬県・73歳・主婦)

〇「もう止めた」検査ばかりで病気増え       かつ子(女性・山形県・85歳・無職)★

〇 お揃いの茶碗にされる俺と猫          角森玲子(女性・島根県・50歳・自営業)

〇 納得をするまで計る血圧計           ハルル(女性・東京都・69歳・主婦)★

〇 家事ヘルパー来られる前に掃除する       Verveine(女性・熊本県・82歳・無職)★

〇 歩幅減り歩数が増えた万歩計          中川曙美(女性・新潟県・77歳・無職)

〇 私だけ伴侶がいると妻嘆く           長谷川明美(女性・東京都・58歳・主婦)

〇 古希を過ぎ鏡の中に母を見る          佐々木綾子(女性・大阪府・76歳・主婦)

〇 無宗教今は全てが神頼み            見辺千春(男性・東京都・72歳・会社員)

〇 君たちもどう生きるかと子に聞かれ       和沙楽(女性・長野県・52歳・会社員)★

〇 懐メロが新し過ぎて歌えない          宮内宏高(男性・千葉県・65歳・無職)

■応募状況

<応募総数>7,872作品
<応募者年齢>平均年齢:69.2歳   最年長:105歳(女性)   最年少:5歳(女児)
<応募者男女比>男性:54%  女性:45.6%  性別不明:0.4%
年代構成比において、65歳以上の応募が減少し(対前年-7.5%)、40~64歳の応募が微増(+5.2%)しています。男女比では、男性が54%、女性45.6%と、昨年に比べ男性の割合が大きく伸びています。40歳未満の応募者は全体の5.2%と少ないものの、シニア世代の様子を的確に表現した句が多く寄せられています。

■題材の傾向と内容

・流行語と社会に敏感なシルバー世代

今回は、デジタルにまつわる言葉や流行語を詠み込んだ句が目立ちました。「スマホ」「携帯」といったデジタル機器についてだけでなく、「ライン」「既読」「インスタ映え」「自撮り」など、SNSとコミュニケーションをめぐる流行語が登場しています。
また、前回に引き続き、ニュースでも話題になった「忖度」、そして「人工知能(AI)」といった言葉も登場し、社会の動向を敏感に捉えるシルバー世代の姿が浮かび上がってきます。
入選作:「インスタバエ」新種の蝿かと孫に問い/ Siriだけは何度聞いても怒らない

・題材ランキング一位は男性「年齢」や女性「長寿・高齢社会」。

今回は、年を重ねること、それに伴う肉体・容姿の衰え、病についての句が最も多く目立ちました。
老化に関する悩み、不安を自虐的に詠んだ内容はシルバー川柳の一番の特徴です。「認知症」「もの忘れ」といった定番のキーワードに加え、「米寿」「卒寿」「白寿」といった長生きを表す言葉も多く読みこまれ、高齢社会を示しています。
又、加齢に伴う容姿の衰えとして、白髪や皺を題材にしながらも、それをユーモアたっぷりに捉えて前向きに生きるシルバー世代の姿が見えてきます。
入選作: 古希を過ぎ鏡の中に母を見る/ うまかった何を食べたか忘れたが/ 「もう止めた」検査ばかりで病気増え

・家族の絆と微妙な関係

シルバー川柳の特徴として、家族との関係を詠む句が多いことが挙げられます。
長年連れ添った夫婦のほのぼのとした日常や、子や孫との絆を情感たっぷりに詠み込む句が多く見られました。また、入選作にもいくつかみられるように、妻の夫に対する「愛の鞭」もユーモアたっぷりに詠み込まれていました。
入選作:「ご主人は?」「お盆に帰る」と詐欺に言い/ 仲いいねいいえ夫は杖代わり/ 「お揃いの茶碗にされる俺と猫」

 ■お知らせ

今年の入選作20作を含めた傑作川柳が本になりました。シニア世代を中心とした、まさに人生の達人たちによる笑いと涙の日常。政治も経済も暗い話の多いニッポン、家族で仲間で楽しめる1冊です!ご興味のある方は、最寄りの本屋でお買い求めください。(協会では販売していません)

「シルバー川柳8」発行のご案内

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